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陸玖が天国へ逝ってしまって、悲しくて辛くて胸にぽっかりと穴が開いたように
なってしまっている中でも、お葬式の準備や打ち合わせが容赦ない。
大まかな手配はお爺ちゃんやパパの兄妹がやってくれたけど、細かい部分は
やっぱり私達でないと・・・。
お葬式の打ち合わせをしたところで私は内容などほとんど耳に入ってきません。
その辺はパパが気丈に振舞ってくれました。
陸玖が家に居る間にも、保育園の先生方や友人達が陸玖に会いに来てくれ
ました。
お葬式も、多くの方々にご参列いただいて保育園のお友達からはお別れの
言葉や折り紙などを頂き、きっと陸玖も喜んでいたでしょう。
お葬式に、四十九日。。。
悲しみの中でも、やらなければならないことは山のようにあります。
何かと忙しい日々は、かえって気がまぎれて良かったのかもしれません。
その後、陸玖のお墓をどうしようかという話になりました。
祖父母は１周忌までに出来ていれば。。。と言うけれど、私達はなるべく早く
きちんとしたお墓を作ってあげたいと思い、石屋さんに相談。
すると、そこの営業の方から”賽の河原”の話を聞くことになる。
－－－－－－－
賽の河原（さいのかわら）は、親に先立って死亡した子供がその親不孝の
報いで苦を受ける場とされる。
そのような子供たちが賽の河原で、親の供養のために積み石による塔を
完成させると供養になると言うが、完成する前に鬼が来て塔を破壊し、子供
たちは泣きながら再度や再々度塔を築いてもその繰り返しになってしまう
というお話です。
しかしその子供たちは、最終的には地蔵菩薩によって救済されるといわれて
います。
－－－－－－－
この話を聞きながら、私は涙が込み上げてきて大変でした。
だって、陸玖の死は自分で望んだものじゃないし、それを親不孝だなんて。。。
そりゃ、陸玖がいなくなって辛いし悲しいけれど、陸玖が悪いわけじゃない。
それに、陸玖は鬼が大嫌い！
保育園の豆まきだって鬼に変装した先生に年中さんになってもマジびびり
してたくらいだし。。。
きっと陸玖は泣いてるよ。
河原で泣きながら石を積んでいる陸玖の姿が頭から離れない。。。
すぐにでもお墓を作って、お地蔵様を傍に建ててあげなくちゃ！
いても経ってもいられなくて、すぐにお墓作りの打ち合わせに入った。
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よく小さい頃は「となりのトトロ」の世界のように、不思議なものが見える
と言ったりしますが、本当のところはどうなんでしょう。
話ができたり記憶がしっかりする頃には見えなくなってしまうと言うので
実際は解かりませんが、我が家の弟くんはたまに不思議な行動をします。
特にお盆中やお彼岸の時期になると、夕食中に誰もいないリビングに
「おいで・・・」と言ってみたり、自分の椅子の端に座り、空いたところに
”ここに座って”みたいなジェスチャーをしたり。
お彼岸中にお婆ちゃん家に出かけていると、普段は帰ろうと言わないのに
やたらと”お家に帰ろう”と言ったり。
お兄ちゃんが居るの？と聞いても、そこはまだ３歳にならないので、質問と
答えがかみ合ってないので、不明のままですが。。。
だけど弟くんには陸玖が見えているのかな？
だったら、ママも会いたいよ。
ちょっとでいいから会えないかな。。。。
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陸玖がいなくなって辛いな・・・と思ったのが保育園への送り迎え。
陸玖がいなくなっても、弟くんは同じ保育園に通っている。
弟くんの送り迎えは、朝はパパが出勤にあわせて送り、お迎えはママが
行くのがお決まりになっている。
保育園にはたくさんの子ども達。
もちろん陸玖と同じ年長さんとも会うことに。。。
元気に走り回るお友達の中に陸玖を探してしまう自分がいる。
同じクラスだったお友達は私を見つけると「陸玖ちゃんは？」とか
「陸玖ちゃんは死んじゃったんだよね」とか話し掛けてくる。
５、６歳の子にはまだ、死ということはなかなか理解できないみたい。
子どもの言う事だし・・・。と解かっていても、やっぱり辛いな。。。
それでも、沈んでばかりもいられないし、周りに気を使わせたくないし
なるべく明るくしていようと、子供たちの質問にも「陸玖はお空から見てるよ！」
なんて答えたりしてました。
そんな保育園の送り迎えも数ヶ月が経ち、もうすぐ卒園の季節になります。
陸玖も病気にならなければ元気に保育園を卒園して小学校へ入学する
時期です。
陸玖と同じクラスだった子ども達も卒園です。
だんだんと陸玖のことを口にする子も少なくなって、安心する気持ちと
陸玖のことが忘れられてしまう寂しさとで複雑です。
そんなある日、陸玖と仲良くしてくれていた女の子と園庭で一緒になった。
その子は「陸玖ちゃんママ！、○○は陸玖ちゃんのこと忘れてないよ！」って
言ってくれました。
私は、その一言がすっごく嬉しくて涙が出そうで「ありがとうね」と言うのが
精一杯でした。
きっとこれから何年経っても、陸玖のいない寂しさ悲しさは変わらないでしょう。
だけど、いつまでも泣いてばかりじゃ陸玖に怒られちゃうよね。
陸玖が『頑張れ～』って言ってくれている気がするから、頑張るね！
２００９年３月末日
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| プロフィール |
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| 2008年７月に愛する５歳の息子を脳腫瘍という病気で亡くしたママです。少しでも他の方のお役に立てたら、そして息子の頑張った姿を知って欲しくて。。。 |
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| 陸玖の病気が発覚する以前に子育てに関するサイト「Ｈａｐｐｉｎｅｓｓ☆誕生～子育て」を運営していました。陸玖が産まれて5歳までのことが綴られています。良かったら覗いてみてくださいね。 |
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| 朝日新聞に掲載されました |
2011/1/25～29の5日間
『患者を生きる』とい欄に、「この子らしく」という陸玖の闘病記録の記事を掲載していただきました。
閲覧はこちらから
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| ＬＩＮＫ集 |
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ゴールドリボン |
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小児がんに関する啓発活動や、治療研究などへの経済的支援を求める運動をしています。 |
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オレンジリボン |
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細菌性髄膜炎から子ども達を守りたい |
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ヒブワクチンってご存知ですか？ワクチンで守れる『いのち』はあります！いのちの格差を無くすためにも現在、ヒブワクチンの定期接種化を求める署名活動をしています。 |
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