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 病棟のお友達
  2007年11月25日(日)

  夕方、週末の外泊から病院へ戻ると陸玖のベッドにぬいぐるみのキーホルダー
  と手紙が置かれていた。

  手紙の差出人は、病棟で仲良くなった大好きなお兄ちゃんとそのお母さん
  からだった。
  そう言えば、この週末に退院の予定だと言っていたっけ。。。

  陸玖と一緒にお手紙を読み、陸玖に○○ちゃんは元気になったから
  退院してお家に帰ったんだよと説明すると、ちょっと寂しそう。。。

  とちぎ子ども医療センターには、毎日たくさんの子ども達がやってきます。
  特に、移植関係が有名らしく関東地区の子どもはもちろん、東北地区など
  遠方から移植手術のために訪れています。

  陸玖の居た病棟は小児外科。
  やはり、移植関係の子ども達が多いです。
  手術をするための検査や、手術前・術後。病気のことは詳しく知りませんが
  みんな大きな病気を抱えています。
  でも、小児外科病棟では比較的見た目は元気そうな子が多かったかな。

  陸玖も入院生活が1ヶ月以上になると、お友達が増えてきます。
  病院側も同じくらいの年齢の子ども達を同室にしてくれるので、一緒に
  ゲームをしたり、お絵かきしたりと毎日が楽しそう。

  しかし、当然ですが病院で仲良くなったお友達は保育園のお友達とは
  違います。
  病気が良くなれば、退院してお別れになってしまいます。
  せっかく仲良くなっても検査入院の子などは、1〜2日で帰ってしまうので
  陸玖も寂しそう。。。

  でも、元気になって退院するのは、とっても喜ばしいこと♪
  陸玖だって、早く退院して、楽しいこといっぱいしようね p(*^-^*)q



  陸玖のお友達もたくさんできたけど、同じようにママの友達もできました(^-^)
  入院当初、陸玖の病気を告知されショックのあまり私は心を閉ざしていました。
  今思えば、みんな大変な病気を抱えていているのに、その時の私は「みんなは
  治るからいいじゃない!陸玖は、手術もできない…、死んじゃうよ。。。。」
  そんなことばっかり、考えていました。

  それに、陸玖の症状も重く、ぐったりして頭痛や吐き気を訴えている状態だった
  ので周りを気にする余裕も全くありませんでした。
  同じ病室のお母さん達にも、最低限の挨拶をするぐらいだったし。。。
  感じの悪いお母さんだったと思う。。。( ̄_ ̄|||)


  陸玖の症状も治療と共に良くなり、子ども達同士はすぐに仲良くなる。
  それに5歳とはいえ男の子、可愛い女の子を見つけるとあっと言う間に
  仲良くなって、ずーっと後を付いて回っている ┐(-。ー;)┌ヤレヤレ

  それと同時に、私もだんだんと心の整理もついてきて周りを見る余裕が
  出てきた。

  毎日、朝から子ども達が寝る夜まで、同じ部屋に一緒に居るとお母さん達も
  子ども同様、仲良くなる。
  子どもの病気はそれぞれ違うけど、大変な状況はみんな同じ。
  そして、子ども達が元気になるように…という強い願いも一緒。
  何だか共に闘っている戦友のようなそんな感じかな。。。
  お互い、そんなに深入りしないんだけど、気持ちはすっごく解る!
  そんな独特なお友達です。
  毎日一緒だから、いっぱいお話ししたな〜。
  くだらない話から、家庭の愚痴話し。。。井戸端会議は尽きません( v ̄▽ ̄)

  でも、そんな風にみなさんと飾らないお話できて、心がとっても救われました。
  ありがとうございました。





 

プロフィール
2008年7月に愛する5歳の息子を脳腫瘍という病気で亡くしたママです。少しでも他の方のお役に立てたら、そして息子の頑張った姿を知って欲しくて。。。
陸玖の病気が発覚する以前に子育てに関するサイト「Happiness☆誕生〜子育て」を運営していました。陸玖が産まれて5歳までのことが綴られています。良かったら覗いてみてくださいね。
闘病日誌
異変
斜視?!
頭が痛い!
近くの総合病院
CTに写らない!?
救急車で・・・
告知
初めての入院
点滴が入らない
おしっこが出ない
放射線治療開始
中心静脈カテーテル挿入
抗がん剤を始める
入院のイラダチ
病棟イベント ハロウィン
遠足に行けない
自分で歩ける!
うれしい外出許可
放射線治療を嫌がる
順調な回復。でも頭痛が・・・
ドナルドがやってきた
外泊&誕生日パーティー
髪の毛が抜ける
病棟での誕生日
ベッドから落ちる
太ったね〜
スキップができる
X'masケーキを予約
病棟のお友達
わがまま
退院前のMRI検査
最後の放射線治療
静脈カテーテルを抜く
1度目の退院
 
自宅治療開始
遅れた七五三
初めての外来
嘔吐下痢症になる
涙の代替治療
保育園&空手 復帰
クリスマス
友人に告白
初めての迷子
新年
自宅で抗がん剤治療
強くなれ!
MRI検査
保育参観
風邪をひく
雪遊び&温泉旅行
蓄膿症になる
雪遊び ボードデビュー
CT検査
初めての電車
卒園式の練習
空手 昇級審査
年長さん
花見だ〜
セカンドオピニオン
播種(転移)が見つかる
夜の救急病院
 
2度目の入院
水頭症を発症
シャント手術
DSができない
強引な退院
 
車椅子の生活
涙の代替治療A
言葉が伝わらない
ディズニーランド
自由にならない体
眠れない夜
奇跡の風
みんなで旅行
 
3度目の入院
個室 付き添い
シャント交換
水頭症の悪化
延命治療の決断
お見舞い
床ずれ防止のエアマット
七夕 短冊への願い
気管挿管
保育園のお友達
けいれん止めの薬
気管切開する?
人工呼吸器を使う
延命治療@
添い寝をする
延命治療A
輸血する?
最後のケア
最後まで頑張ったね
みんなに見送られて・・・
天国の陸玖へ
陸玖のいない生活
クリック募金サイト上の募金
ボタンをクリックするだけで、
無料で募金ができる仕組みです。
みんなで募金の輪を広げましょう!
 
 
Library
脳腫瘍(小児脳腫瘍)
斜視
水頭症
中心静脈カテーテル
小児慢性特定疾患
セカンドオピニオン
放射線治療
お勧めサイト
脳外科医 澤村豊のホームページ
自治医科大学とちぎ子ども医療センター
セカンドオピニオン・ネットワーク公式サイト
NPO法人 脳腫瘍ネットワーク
 
朝日新聞に掲載されました

2011/1/25〜29の5日間
『患者を生きる』とい欄に、「この子らしく」という陸玖の闘病記録の記事を掲載していただきました。
閲覧はこちらから
 
LINK集
 
広げようリボン運動
ゴールドリボン
小児がんに関する啓発活動や、治療研究などへの経済的支援を求める運動をしています。
   
オレンジリボン
オレンジリボン運動で子ども虐待防止の輪を広げましょう。
子ども虐待防止「オレンジリボン運動」
 
細菌性髄膜炎から子ども達を守りたい
ヒブワクチンってご存知ですか?ワクチンで守れる『いのち』はあります!いのちの格差を無くすためにも現在、ヒブワクチンの定期接種化を求める署名活動をしています。
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