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 夜の救急病院
  2008年4月21日(月)

  先週の金曜日にMRI検査で播種が見つかったけど、週末はいつも通り元気なの
  でホッとしていたのもつかの間。
  朝、いつものように保育園へ行ったけど、お昼頃に保育園の先生から「陸玖くん
  が頭が痛いと言っているのでお迎えに来て下さい」と電話があった。

  保育園の先生にも、もちろん陸玖の病気のことは伝えてあるので、ちょっとした
  変化でもすぐに連絡をもらえるようになっていた。

  『頭が痛い!』と連絡を貰ったときはショックでした。
  播種は見つかったものの、週末は元気だったし、もう少し・・・GWぐらいは元気に
  過ごせるだろうと期待していたのに。。。
  とにかく、すぐに保育園にお迎えに行かなくちゃ!

  家に帰っても「頭が痛い!」と言って横になっている。
  激しく痛がる訳ではないし、吐いたりはしていないので少し様子を見るも、
  心配なので自治医大に連絡して明日、五味先生の診察の予約を入れた。





  夜になって陸玖の頭痛が激しくなった。
  痛み止めの座薬を使うと少し楽になるみたいで、そのまま朝まで寝れれば
  いいな。。。と思っていたら、夜中にまた「頭が痛い!」と言って陸玖が起きて
  しまった。
  氷枕を使ってもあまり効果がないみたい。
  再度、痛み止めの座薬を・・・と思っても、前回の使用から6時間以上、時間を
  空けなければならないのに、まだその6時間経っていない。

  どうしよう・・・。

  陸玖は痛がっているし。。。

  でも、自分では判断ができない。

  だからと言って、すごく痛がっている陸玖を今から自治医大まで1時間半以上
  かけて連れていくのも辛いだろうし。。。

  とりあえず、近くの総合病院の救急へ連れて行くことにした。

  身支度を整えて、4月とはいえ夜中はまだ肌寒い。
  陸玖が寒くないようにブランケットを掛けて弟くんだけ家に残す訳には
  いかないので、弟くんも寒くないように着替えさせて、家族で救急病院へ
  向かった。

  病院に着いて受付を済ませる。
  夜中だけど、事故の人や子どもなど何組か診察待ちをしていた。

  ソファに横になり「頭が痛い」と言っている陸玖。

  しばらく待って、やっと名前が呼ばれた。
  診察室に入ると小児科の先生だった。
  自治医大へ搬送される前に診察を受けた病院なので、陸玖のカルテが
  あるので診察もスムーズでよかった。

  とりあえずCTを撮ってみましょうということになってCT撮影。
  以前の陸玖は、ここで大泣きしていたけれど、もうCTもMRIも慣れたもの。
  ただ、子ども医療センターとは雰囲気が違うのでちょっと緊張はあったけど
  無事に撮影は終了。

  先生に自治医大での前回の検査で播種が見つかったことを告げるけれど
  CTではイマイチよく確認できないようだ。
  それに、前回と比べる写真がないのでどの程度水頭症になっているか判断が
  できないみたい。

  そんな診察をしている間に、座薬の使用時間も5時間が経過。
  あと1時間すれば座薬も使える。。。

  陸玖は、相変わらず頭が痛いと言っているので、あと1時間なら今、使っても
  大丈夫ですよ!と先生が言ったのでその場で痛み止めの座薬を入れて
  もらった。

  明日は、五味先生の予約も入っているし、もう少し頑張ろうね。

  診察が終わり、待合ロビーで精算待ちをしていたら、見覚えのある先生が
  声を掛けてきた。

  この病院で脳腫瘍が見つかり、その後 自治医大へ搬送される救急車に
  一緒に付き添ってくれた小児科の先生でした。

  「『救急に陸玖くんが来てる・・・。』と聞いたので」と陸玖の様子を見に来て
  くれたのだ。

  その先生と会ったのは、搬送された日だけ。しかも半年も前だ。
  先生は毎日たくさんの子どもを診察しているだろうに・・・。
  それでも陸玖のことを覚えていてくれた。

  それにはどんな意味があるのだろう。。。
  
  それだけ、陸玖の病気がめったにない病気で予後がよくないということだと
  思う。。。

  座薬が効いてソファでウトウトしている陸玖を優しく覗き込んでくれた先生。
  陸玖を起こさないように、小声でその後の子ども医療センターでの治療の
  経過や播種が見つかったことなどを話すと、先生もとても心配そうにしていた。
  


  

 

プロフィール
2008年7月に愛する5歳の息子を脳腫瘍という病気で亡くしたママです。少しでも他の方のお役に立てたら、そして息子の頑張った姿を知って欲しくて。。。
陸玖の病気が発覚する以前に子育てに関するサイト「Happiness☆誕生〜子育て」を運営していました。陸玖が産まれて5歳までのことが綴られています。良かったら覗いてみてくださいね。
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自治医科大学とちぎ子ども医療センター
セカンドオピニオン・ネットワーク公式サイト
NPO法人 脳腫瘍ネットワーク
 
朝日新聞に掲載されました

2011/1/25〜29の5日間
『患者を生きる』とい欄に、「この子らしく」という陸玖の闘病記録の記事を掲載していただきました。
閲覧はこちらから
 
LINK集
 
広げようリボン運動
ゴールドリボン
小児がんに関する啓発活動や、治療研究などへの経済的支援を求める運動をしています。
   
オレンジリボン
オレンジリボン運動で子ども虐待防止の輪を広げましょう。
子ども虐待防止「オレンジリボン運動」
 
細菌性髄膜炎から子ども達を守りたい
ヒブワクチンってご存知ですか?ワクチンで守れる『いのち』はあります!いのちの格差を無くすためにも現在、ヒブワクチンの定期接種化を求める署名活動をしています。
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