放射線治療

  
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 放射線治療

  放射線は手術、抗がん剤とともにがんの治療の中で重要な役割を果たして
  います。
  放射線は手術と同じく、がんとその周辺のみを治療する局所治療です。
  手術と異なるところは、臓器を摘出する必要がなく、臓器をもとのまま温存する
  ことができ、そのため治療の前と同じような生活をすることが可能な治療手段で
  あることです。

  放射線が、がん治療の手段として使われはじめてから100年以上がたちますが
  その間に放射線治療機器、放射線生物学やコンピューターが発達し、放射線
  治療は急速に進歩してきました。

  がん組織に多くの放射線量を照射し、周囲の正常組織にはできるだけ少ない
  量の放射線を照射することができるようになってきて、がんを治せる可能性が
  高くなり、しかも副作用の少ない放射線治療が実現してきています。




  放射線の種類

  放射線とは、空間や物質中を波のかたちや粒子でエネルギーを伝播するものを
  総称する言葉です。
  電磁波と粒子線の2種類に大きく分けられます。
  電磁波には、 X線、γ線(ガンマ線)などが含まれます。
  粒子線は、原子を構成する粒子(電子、陽子、中性子など)がいろいろな速度で
  飛んでくるものです。
  がんの治療に使われている放射線は、X線、γ線、電子線が主で、その他
  陽子線重粒子線が研究段階で使われています。
  国立がんセンター(中央病院、東病院)では臨床に使用できるあらゆるX線、
  γ線、電子線が利用できる装置を備えている他、国立がんセンター東病院では
  1998年終わりから陽子線治療を開始し、頭頸部腫瘍、肺がん、肝がん、前立腺
  がんなどに適用されています




  陽子線治療

  粒子線(荷電重粒子線)治療とは、陽子や重粒子(重イオン)等の粒子放射線の
  ビームを病巣に照射することによって、主にがんを治す放射線治療法の総称
  です。利用する粒子の種類によって、陽子線治療、重粒子(重イオン)線治療、
  パイ中間子治療等に分けられ、世界の各地で臨床応用や研究が行われて
  います。
  例えば陽子線治療では、水素原子の原子核であり、正の電荷を持つ陽子を
  加速して高速にしたものを体内に照射します。
  これらはX線やγ線(ガンマ線)を用いた外照射放射線治療の臨床経験を
  基礎として開発されているものですが、がんの治療に適した特徴を持つ治療法
  として期待されています。

  粒子線治療は、サイクロトロンやシンクロトロン等の加速器から得られる陽子線
  や重粒子(重イオン)線を、がんという標的にねらいを絞って照射する治療法
  です。
  粒子線のうち電荷を持つもの(荷電重粒子線)の特徴は、一定の深さ以上には
  進まないということと、ある深さにおいて最も強く作用するということです。
  これらの特徴から、陽子線や重粒子(重イオン)線では、光子線に比べてがん
  病巣にその効果を集中させることが容易になります。
  したがって、がん病巣周囲の組織に強い副作用を引き起こすことなく、十分な
  線量を照射することができます。


  国立がんセンター東病院では、サイクロトロンを用いた陽子線治療システムが
  1998年末より稼働し、主に頭蓋底(とうがいてい)、頭頸部、肺、肝臓、前立腺
  等のがん例に使用されています。
  病院に附属した陽子線治療装置としては国内ではじめての装置で、2001年
  7月に高度先進医療(医療の名称:悪性腫瘍に対する粒子線治療)の認可を
  受けて治療を行っています。
  治療の費用(288万3000円)は自己負担です。

  国立がんセンター東病院以外に、わが国での陽子線治療は、筑波大学陽子線
  医学利用研究センター、兵庫県立粒子線医療センター、若狭湾エネルギー研究
  センター、静岡県立静岡がんセンターの4ヵ所で行われています。
  また、独立行政法人放射線医学総合研究所では、炭素を使った重粒子
  (重イオン)線治療が行われていて、2003年10月に高度先進医療として認可
  されました。
  これら粒子線治療は、国内でも今後さらに数ヵ所での建設が計画されています。



                          
「国立がんセンターがん対策情報センター」より
プロフィール
2008年7月に愛する5歳の息子を脳腫瘍という病気で亡くしたママです。少しでも他の方のお役に立てたら、そして息子の頑張った姿を知って欲しくて。。。
陸玖の病気が発覚する以前に子育てに関するサイト「Happiness☆誕生〜子育て」を運営していました。陸玖が産まれて5歳までのことが綴られています。良かったら覗いてみてくださいね。
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朝日新聞に掲載されました

2011/1/25〜29の5日間
『患者を生きる』とい欄に、「この子らしく」という陸玖の闘病記録の記事を掲載していただきました。
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細菌性髄膜炎から子ども達を守りたい
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